B時代背景比較
1 将棋人口と棋士数B
少年時代に将棋熱が旺盛だった大山の時代からは多くのA級棋士が輩出された
原田泰夫九段もその一人で大山とは同年同月生まれだ
順位戦がスタートした戦後に毎年昇段して26歳でA級八段になった
大山とは27戦して2勝25敗
年齢が同じなのに全く大山に歯が立たなかった棋士の一人だ
大山はそれだけ強すぎて抜けた存在だった
この成績を見て大山以外は棋士のレベルが低かったと思うのは原田を知らないモグリだけだ
棋戦が少ない時代に大山と27戦していることからして只者ではない
原田は48歳でA級にカムバックしている
それも、大内延介を負かして9勝2敗で1位昇級だった
同時2位昇級した棋士が28歳の米長だ
原田48歳はすなわち大山48歳のとき、まさに中原米長時代にA級に昇級するだけの実力がある棋士だった
しかも復帰したA級順位戦で有吉、塚田、二上、内藤に勝ち4勝4敗で残留した
A級在籍期間は松田茂行、加藤博二に並ぶ10年だ
1973年(50歳)の最強者決定戦では5-0の成績で優勝し中原名人との模範対局にも勝利している
原田を知らないモグリはwikiで調べるがよい
才能は将棋だけではない多才多芸な達人の一人だった