>>32
大橋は、34桂に36玉で詰みはなく先手勝ちだと思っていた。
おそらくは豊島も当初そういう想定でこの筋に踏み込んだものと思われる。
しかし、藤井が34桂を打ったことで、まさか36玉では詰みがあるのか? と豊島が改めて読み直したのがあの場面の少考だと推測される。
その結果豊島は詰み筋を発見し、代替案の47玉を選んだと思われる(58との開き王手を敢えて入れさせる影響で、上記36玉からの詰み筋では詰まなくなる)
だが、本譜では25金からの別の詰み筋が発生した。
大橋は25金からの詰みを理解し、「これ詰んでますよね?」と、わざわざ「詰まなさそうな36玉」を避けたのに47玉から結局詰み筋に入ってしまったことに困惑していた。
総合するとこういう流れだと推測される。