そこらへんは割と時代や土地によってまちまちというか。
いわゆる中世ヨーロッパ封建社会だと農民=農奴(領主の財産)なので勝手な移動は原則許されないけど、
それはそれとして巡礼だとかでほいほいエルサレムとかに旅立つ(そして行き倒れるか都市に流れ着く)
農民は後を絶たなかったらしい。
巡礼目的だと、なかなか引き留められないというか。

そして、同時代の北欧はまだまだ古ゲルマンな気風が強いので、農民と言えど男たるもの、若いうちは
海に出て広く世界を見てこなければ世帯を持つ資格はない。みたいな風潮が強かったりした。
いわゆるヴァイキングの略奪遠征もこれの一種で、金のない庶民の若者は金持ちの船に乗船料を払って
海賊遠征に参加していたとか。(金持ちなら逆に自分の息子に船を持たせてそのまま遠征に送り出す。)