>農民はほとんど村から離れず、外のことは行商人や吟遊詩人を通してしか知らないってのが定番だけども。

自分の居住する家から半日以内に限るという契約の場合が多いけど、労役や軍役で連れ出されたりもするよ。
祭りを都市に見に行ったりもするよ。
移動の制限があるのは、まあ、おおむね伯爵領単位で、そっから出るには許可証が必要だったり。

というより、むしろ領民を保護するために伯爵様が発行している面もある。
なにしろせまい地域社会で、文盲が多いから、個人を守ってくれる共同体から離れると、
とたんに身分証明ができなくなるんだ。

で、身分の無い奴、証明できない奴ってのは無法者や山賊、住所不定無職と同義にみなされ、えらい目にあう。

日本で「読み書きできず、免許証の一つも持っていない住所不定無職」な人がまともに仕事をできるか、アパートを借りれるかどうか、
それらができない人はまともに食っていけるか・・・
といったことを考えると、実感できる人も多いんじゃないかな。

こういったことが無いように、あんまり遠くに行くな、俺(伯爵)が守ってやれないから、行くなら行くで身分証明書もって行け。
あ、インクも高いし羊皮紙も高いから実費くらいは払ってね、あと忙しいから数も出せない、ごめん。


こんなノリ。