二章7話
「いや……なんかこう……。上手く言えないんだけど、禍々しいオーラが……」
「なんやそれ」

 ワイツの言葉に、イシカが呆れて物も言えないとため息をついた。

 しかし俺はワイツの発言に、本質的なものを読み取ったような感じがした。

 ――ハーシェはどうも、作り物臭い。

 本音を言えば、そんな気がする。


相手は魔物という事を忘れていないか?こいつら
あたかもハーシェが怪しい人間みたいな風に書いているけど