> 石附源三は諸国を巡る牢人であった。
> 時には北條、そしてまたある時には佐竹など諸家に加わって戦に明け暮れた。
> 八尺を超える大きな体躯に鋭い槍捌きで斃した敵の首は数百を超える。

石附源三は漂泊の牢人者で勇猛の兵である。
身の丈八尺を超える巨躯で、その巧みな槍捌きにより仕留めた敵陣の数はゆうに数百を超える。
その腕前を生かし、時に北條、またある時には佐竹など諸家に加わって戦に明け暮れた。