どうあっても、ランボルギーニなんだな。
こんな話を聞いたことがる。
そいつは普通の会社員だった。
ただ、人脈があり、とくに女関係が強かった。
あるとき、ために溜めた貯金を叩いてランボルギーニを買ったんだ。中古の安い最低ランクのやつ。それでも一千万円だ。
ランボルギーニオーナーだけが加入できるクラブというのがあるらしく、そいつはそのクラブに加入した。
持ち前のコミュ力の高さと、女の人脈を利用して、そいつは普通の会社員にもかかわらずクラブで可愛がられる存在になった。
当然、ランボルギーニのオーナーなんてのは地位の高いやつが多い。
ある企業の会長がそいつを気に入り新規事業の立ち上げ、その雇われ社長にそいつを抜擢した。
そいつ曰く、もともとがそれ狙いだったんだ、と。
世の中にはいろいろな人生へのアプローチがある。そんな、話でした。