ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【112】
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点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!
評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!
ここまでの最高得点77点!(`・ω・´)
前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【111】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1538472295/ 設定は金があって働いてないと言っているが実際には作家か何かじゃね? >>846
あとはアイデアなんて言われる奴は、いいアイデアがあってもアイデアがよくないように見える作品しか作れないという話なんですわ >>853
また意味不明なこと言うなあ
なんで?
後はアイデア=他はいいがアイデアが悪い
その条件があれば
いいアイデアがある→書ける
ってことだろ? >>829
マジで言ってんのかお前は
爆弾テロとか監視しろよ何いってんのお前
チケット販売を監視ておい
平和すぎんだろ低知能の上塗りすんな >>854
アスペか?
同じアイデアでも作品がいいならアイデアが良かったように見えるし、
作品が悪ければアイデアが悪かったように見えるんだよ
だから「あとはアイデア」なんてのは根本的にセンスがないことの婉曲表現というのが実態なんだよ ああそこで優秀なサイバー警察が俺をロリコン容疑で逮捕するわけね
姪を愛した罪とかで 話にならん
もうちょっとまともな知識つけてから挑め >>857
IQ60だな
後はアイデア=他はいいがアイデアが悪い
これが正しい設定の評価なら設定はいいものを書くだろう
それを悪いものを書くと言っているが、その理由がないだろ >>860
製造(ハンバーガーを作ること)以外をやってるが上手くできれば製造もやる
つまり何でも >>862
頑張ってるんだ。
友達できるといいやね。
5ちゃん浸りはあかんよ。 確かに友だちがいないな。充実してるから意識してなかったが。
まあいいんじゃね? いらないし。 お前もそんな嫌味なこと言ってる暇があったらなにかやれよw 仁の二番煎じかも知れないが、天才技術者が大戦中の日本にタイムスリップして時代を変える
兵器を開発する何て話はどうだろうか!?
ワイ師匠! 美世さん! >>866
いいと思うよ
ただかなり楽しませスキルがいるような気がする
読者が知る知識で優位なまま過去で活躍する
相模さんは知識が特殊なのでもうちょっと簡単な仕掛けを組んだ方が受けると思う 化薬を作る知識を辛うじて持ってたとか
製鉄技術はぎりでセーフだったとか >>856
マジでって、チケットキャンプが潰れた一件も知らないのかよw
あれは、京都のサイバー警察が転売を取り締まって、結局チケットキャンプが潰れたんだわw 「楽しませスキル」
なんて言わずに、楽しませる技能というようにすれば一段レベルアップするのにね。 >>871
無能だったな
組織解体要件だ
>>872
それ >>867
そういう雑知識は創作の役に立つからねw >>866
そんなの、仁というよりは、戦国自衛隊とかでよくあるやつだわなw >>873
チケットキャンプは、便利なサイトだったのになw てか、技術者が一人タイムスリップしたところでさ、昔の時代では工場もなんもないんだから、それこそなんも出来んだろw
結局何十年も掛かって、そいつが寿命で死ぬだけだろw >>874
機械をいじってると
必ず足りない物がある
そういうとき身の回りや足元を見回すと
必ず使える部品が落ちてる
それを組着けたらいい仕上がりになる
小説もそれに似ている てか、変な技術者が昔にいって、色々一生懸命説明したところで、アホかこいつwこんなアホは牢屋にでもぶちこんどけ、てなもんになるだけだろな、現実はなw >>869
有難うございます。特殊な技術もさることながら、当時の技術、工業レベルでどれだけの物が出来るか。
こればかりは調べないと分からないけど。仁であれだけの物が描けるから、大戦中なら尚更かなと。 人間なんて、その技術者とやらにちゃんとした肩書きが無いと、信用しないからねw
どっかの変な奴がいきなり来てさ、私は技術者だ!とか言い張ったところで、アホかこいつwつまみ出せ!ってなるだけよねw 技術論を戦わせれば時代を超えてお互い分かるもんだよ。 仁は医者だから、怪我人を治療することで信用が得られるけどさ、技術者が信用を得るのは、容易ではないからねw >>862
また、嘘つきの妄想ちゃんかよw
おまえはなんでも出まかせばっかだなw
おまえみたいな糖質が働けるわけないだろw
マックで働いているやつあるある、言ってみろよw
嘘つきじゃないんだったらw >>882
いやいや、どこの馬の骨だかもわからん奴の意見をまともに聞く人間は居ないよw
昔なら、なおさらだわなw
なんか作るには金も掛かるし、そんな馬の骨の意見でやるわけないよねw >>885
当時の電探はスペック通りの性能がなかなか出なかった。
理由は代用材料を使っていたためだ。
金属ではニッケルが不足していた。
そこで香港で押収した大量の硬貨を使うことを提案するとか。 そうだね。あとは溶接棒で良いのが出来なかった、なので戦後の知識を生かしていい溶接棒
を開発するとかね。戦後の知識で冶金技術などは劇的に変わる可能性はあるかな。 >>880
日本人は今も昔も得意な人種です
歴史書を読めばわかりますが
冷静で秩序正しい民族です
災害が起これば略奪が怒るのがグローバルスタンダードですが
日本にはそれがありません
むしろ自分の首閉めてどないすんねん
これがなかなか理解されないんですが
日本人にとってはむしろ不思議 >>888
そうですね。世界から見れば特異でしょう。
あとは戦時中の女学生が現代にタイムスリップして生活するとどうなるか。
これは以前、短編でほんの少し書きました。 >>888
んなことはないよw
日本でも震災で火事場強盗が沢山出てるしさw >>890
欧米諸国と比較して言ってるのか?
火事場泥棒が無いとは言わないが、世界と比較してどうだったのか列挙しなければ意味がない。 第二次大戦中の特高と隣組はそうとう厳しかったらしいよ
戦争入る前の赤化運動を知らないのかな? >>892
いやいや、ミヨは日本人はそんなことをしない。という言い回しだけど、実際は日本人が火事場強盗してるからねw まあ、この先日本に貧富の差が激しくなるほど、治安の悪さも欧米化するのは明白だからねw 江戸時代までは家に鍵を掛ける習慣がなかったどころか
普通に婦人が外風呂に入って近所の人と話してた
外人が全部ワヤにしてもたんやな >>897
いやいや、普通に知恵を付けた泥棒がふえただけだろw 特に設定君みたいな他人を信用せんやつはこちらからも信用できん 終戦後、警察が無力化していたのにある程度秩序が保たれたのは山口組や任侠団体の力が大きかった。
「山口組三代目」で描かれている。 >>899
いやいや、俺はむしろ信用出来る人間だよw
他人の物なんてわざわざ盗らないしな
で、昔同級生を泊めたら財布盗まれたような側のイイ人だからねw 日本人は信用のうえになりたってる
つまり設定は日本人じゃない その同級生を探しにパチンコ屋に行ったらさ、金が無いはずなのにパチンコ打ってたからなw
で、必死になんか言い訳してたから、哀れになってそこから付き合いも無いわなw >>902
財布取られたと思うのがいい人なの?
相変わらず知能低いな >>905
だから、俺は他人の財布なんて、盗らない側の人間で、同級生のアホは、友達の財布でも取るようなクズなわけよねw それんら疑心暗鬼になってもしゃーないな
病気同士やんwww >>906
パチンコ仲間ではないなw
そいつは、パチンコ好きだったから、どうせ俺の金でパチンコ打ってるだろうから、探して殴ってやろうかと思ってたけど、
実際見つけたらなんか必死でさ、お金落としたの?一緒に探しに行こうか?なんてやってたから、哀れだなーこいつ、と思って殴る気も失せてほっといた感じだよねw 誘いに乗ってちょいちょいしっぽ出しやがってほんま知能低いなぁ そいつには、結局色々奢ってやったりして、よくしてやってたのになw
そんなクズな行動をする哀れなカスだったよねw まあ、しょうもないカスを殴っても、仕方ないからなw 「うわぁ……」
冴島凛はうんざりしながら机の上を一瞥した。
そこにあるのは漫画本計104冊。表紙に描かれたマッチョな青年たちは、ピンクでガーリーな部屋のなかでは異様の一言だった。
「これ全部読むの……きついなあ」
絶対面白いから、とわざわざ自宅まで持ってきてくれたのは、付き合い始めたばかりの遠山くんだ。
嫌われたくなくて、凛は断り切れずに受け取ってしまったのだ。
「はぁあ」
何度目かのため息をつき、凛は濡れている髪を黄色のタオルで包む。挟むようにしてトップから毛先まで丁寧に水気を拭きとった。
ちらりと机に視線を戻す。
色とりどりのポスカをおさめたガラス瓶が並べられていて、その向こうの本棚には絵本が高さ順に陳列されている。漫画の陰になってまったく見えなくなっていたが。
凛は自分の世界が破壊されているような気分になった。それくらい強烈な表紙なのである。
異能力バトルもののストーリーで、主人公が熱いバトルを繰り広げることで有名な人気漫画だ。やたら頭に残る名セリフが多いことと、シュールなシーンが多いことでも有名である。凛もタイトルだけは知っていた。
『主人公だけじゃなくて、脇役のキャラクターも熱くてめっちゃ濃いんだよ。本当に面白いから』
彼氏が目をきらめかせながら語るのを思い出して、凛は幼さの残る顔に笑みを浮かべた。
「……遠山君、きっと自分の好きなものを共有したくて貸してくれたんだよね。……よしっ」
思い切って本を開く。時間はかかるだろうけれど頑張ろう。読み終えたら次は自分の絵本を貸そう、と思いつつ凛はページをめくる。
最初は遠巻きにページをめくっていたものの、いつのまにか自分が前のめりになって読んでいることに、凛は気がついていなかった。 鳥の声とともに凛は目を開いた。漫画本を下敷きに、机に突っ伏して寝ていた自分の姿に気がつく。
「もッ……もう朝ッ!? 嘘! 時間が飛ばされたというの!?」
驚愕の面持ちで時計を見る。いつもの起床時間より三十分もオーバーしていた。
急いでセーラー服をひっつかみ、準備をすませて部屋から出る。ドドドドと心臓が激しくビートをを刻む音を聞きながら、階段をおりずに飛びあがり、クラウチングスタートに似た姿勢で着地する。玄関で靴をはいている凛に、後ろから母親が声をかけた。
「あら、凛? 朝食はどうするの?」
「いらないッ。これまで食べたパンの枚数なんて覚えてないし、今日くらい食べなくたってどうってことないわッ!」
「はぁ?」
読破した漫画のセリフを自分が口にしていたことに、凛は気がついていなかった。
ドアを勢いよく開けて外に飛びだした凛は、通学路でいったん立ち止まる。
朝の通学路はいつもより人が少ない。
三十分違うだけで、景色は結構違うものだ。
奇妙に静かな気持ちになって、凛は胸にあてる。朝の冷たい空気を目一杯吸い込んだ。
「……この冴島凛には夢がある」
一度も学校を休まない、遅刻しない。そんな学校皆勤スターに自分はなりたい。
「よし、まずは素数を数えて気持ちを落ち着けるの。1、3、5、7、きゅっ……きゅ、11! まだまだ時間はあるッ……! 絶対に諦めないッ!」
深く腰を沈め、アスファルトを思い切り蹴る。凛の目に黒い炎が宿る。
ドッギャーン、と叫びながら走っていることに、凛は気がついていなかった。
閑静な住宅街を走り抜ける。角を曲がるたびにスニーカーの底がきゅきゅっと悲鳴をあげた。
こめかみから流れてくる汗を舌で搦めとる。この味は興奮してる味だぜ、とにやりと口の端をあげた。
「我が国のスニーカーは世界一ぃぃぃっ……ぬ」
角を曲がると、商店街が連なる狭い道路にでて、通勤客であふれかえっていた。これでは走れない、と小さく舌打ちした凛は、ふと漫画のあるシーンを思い出した。
ギャングが敵のそばでダンスするというシュールなシーンだ。凛は足をすっと肩幅に開く。反復横跳びに似たステップをふむ。人々の間隙にサッと身を滑り込ませた。
「ズッ、タン、ズッズッ、タン……ズッ、タン、ズッズッ、タン……」
「おはよう。凛! どうした。お前も遅刻?」
人混みをなんとか抜けた凛が赤信号で止まっていると、ぽんと後ろから肩を叩かれる。彼氏の遠山がにこやかに笑って立っていた。
「昨日貸した漫画どうだった? お前、影響されやすいからちょっとしんぱぶふぅっ」
「ドラァ!!」
裏拳で一発彼氏の面にお見舞いすると、遠山は顔面を押さえて前かがみになる。ちょうど信号が青に変わったので、凛は一目散に走り始めた。
「はぁっ……はぁっ、あんな恐ろしいものを私に貸したあの人は何者? まさか時間操作の能力者!? ひ、ひぃっ、こっちに来た!」
立ち上がった遠山がこちらに向かって走ってくる。同じ学校だから当たり前なのだが、凛はそのことに気がつかない。 信号を渡れば線路の向こう側にある学校まであと少し。始業まであと五分。
時よ止まれ、と凛は何度も念じた。時を止める能力は漫画の中でも絶大な人気を誇る異能力だが、数秒しか止めることができない。
作中ではバトル中に発揮されるので恐るべき能力だったが、現実の長距離走ではほとんど意味がなかった。
それでも凛は心の中で時が止まるように何度も念じ「そして時は動き出す」とつぶやいてはスピードをあげた。
「待てよ、凛!」
いつの間にか横に並んでいた遠山が、息をきらしながら凛を覗きこむ。
「ちょっ……やっぱり、漫画に影響されてるよな! なあっ、まさか全部読んだの!?」
「無駄ァ!」
凛の繰り出した裏拳が、手首を掴まれて止められる。
遠山は掴んだ手を握りなおし、凛を引っ張る形で走り始めた。
「う」
遠山と手をつないだのは初めてのことだ。そのことに気がついた凛は「うりぃ……」と小さくつぶやいてうつむいた。
凛は遠山は引っ張られながら走り続ける。
予鈴とともに校門を抜け、背後に閉まる門扉の音を耳にしながら、凛は膝に手をついた。
「間に合ったぁ……」
息を整えながら彼氏の頬に目をとめた。先ほど放った裏拳のせいで赤くなっている。目が完全に冷めていた凛は、自分が彼氏を殴ってしまったことにようやく気がついた。
「ごっ、ごめんね! 痛かったよね?」
「ああ、まあ。強烈だった」
頬をさすりながら遠山はニッと笑う。許してくれたようだが、凛はこれまでの自身の言動を思い出し、恥ずかしすぎて死にたくなった。
うつむく凛の頭にぽんっと手がのせられる。
「あははっ、そんなに人格豹変するほど想像力豊かだったらさ。絶対絵本作家になれるよ」
「え?」
「作家になりたいなら色々なジャンルを読んだ方がいいよ。凛、少年漫画なんて読まないだろ? だから無理やり貸した。……まさか、こんなに影響うけると思わなかったけど。はは」
「遠山くん……っ」
凛の目に涙がにじむ。新学期の自己紹介で確かに凛は絵本作家になりたいと喋ったが、まさか覚えていてくれたとは思わなかったのだ。
「凛、気に入ったんなら最新シリーズも貸すよ。読む?」
優しい遠山の言葉に再び涙があふれそうになるが、凛はここであの名言を言わなければという強い衝動につきあげられる。
敵に降伏するよう迫られた時にキャラクターが言った、あの有名なセリフだ。
「だが断る……あたっ」 >>922
これも、気がついていなかった。とか、気がつかない。とかのが神視点だから、ダメだよねw
ネタも、ジョジョのパクりだしさw しかし、クロマニヨンズのこの曲はかなり良いよなw
ブルーハーツの名曲である少年の詩を、クロマニヨンズ版にして、ポジティブに変えたような名曲だよね
これは、この先もライブでのレギュラー曲になるのは間違いなさそうではあるよなw
https://youtu.be/fqmR_FiZp3g 「あるひゃらり・ろいおひゃらり・みるひゃらろりひゃ(この期に及んで寝坊とか。全く君はどういう精神性をしているんだね? 女子高生)」
「るりひゃらり!! あまひゃらりろり……あがひゃらり(しょうがないでしょ! ……緊張して寝れなかったの!)」
「そるかれひゃらり・あたふらひゃらり(緊張する年齢でもないだろう。1億2千万517歳のくせに)」
「うるひゃらり!!(うるさい!!)」
虹色の霧が漂う空間に、全裸で佇む女子高生(1億2千万517歳)、桜子の鼻先10cmには、毒々しい青の巨大たこやきが海月のように浮遊していた。
ちょうど鰹節にあたる部分を無数の赤い触手に変化させたそれは、ぶるんっと震えつつ、先端で、桜子の白い額、微かに紅潮した頬、ひかえめなおとがい、
くっきりとした鎖骨、膨らみかけた乳房、桃色だが陥没した乳突起、腹部に浮き出た肋骨、陰毛に覆われた大陰唇、すらりと長い大腿部、その全てのらいんをゆっくりとなぞる。
「はさひゃらり・どるひゃらりひゃり・ろりひゃ(どうかね? 久しぶりの人体は。女子高生)」
「くすひゃらり・りんひゃらりさるわるり・えりひゃ(くすぐったい。あんた、触り方がエロい)」
巨大たこ焼きは彼の言葉で心外だなこれはただの調整だぞ女子高生と言いたくなったが堪えて、代わりに体内時間を確認。
「ろりひゃ(女子高生)」
「なひゃ(何よ)」
「じるひゃらり・るげひゃらりおるひゃ(時間だ。ゲートが開く)」
桜子は軟体動物の表皮のように不確かに揺れる床を一歩一歩踏みしめながら、虹色の靄の空間を、アーモンド型に黒く切り取る裂け目に向かった。
裂け目が近づくごとに、巨大たこ焼きたちと過ごした日々が脳裏に甦る。それは1億2千万500年分。
彼らとの記念すべき第1日目を、桜子は白く濁った粘液のプールで迎えた。彼女は目を開き足や手を動かそうとしたが、残念ながら脳以外の全ては喪われていた。
その事実に発狂をしかけた時、強制的に意識をシャットアウトされ、次に目覚めた時には500年がたっていた。目も手も足も無かったが、かわりに巨大たこ焼きのボディと、
鰹節に酷似をした万能感覚器を与えられていた。517歳の桜子は、またもや発狂をしかけたが、意外とたこ焼きボディは快適であったため、
彼女はようやく、巨大タコ焼きたちと意志を疎通する気になった。が、すぐに半狂乱に陥る。
原因は彼らの説明だった。
桜子が五体満足に過ごした最後の日。宇宙の法則が乱れて、太陽系が吹き飛んだ。
その宇宙的災害の中心地、人間の感覚で言えば爆心地から回収をしたのが、桜子の脳であった。
彼女の脳は巨大たこ焼きたちの懸命な救命措置によって機能を取り戻した。
この話を聞いた時、桜子は巨大たこ焼きたちを疑い、逃走を図ったが、すぐに諦める。
というのも、桜子の脳を回収した巨大たこ焼きたちの宇宙船は、500年の時を経て、ワープを無数に繰り返し、アンドロメダ星雲の母星に帰還をしていたからである。
原色の赤の巨大建築物が、無限に広がる世界。空と大地の境は弧ではなく、完全な円を描いている。ここは別の世界だ、と桜子は気付き、途方にくれた。
が、そんな彼女を慰めたのが、宇宙船船員の巨大たこ焼きであった。彼は彼女に言った。僕達のボディは経年劣化をしない。だから大丈夫。君が地球に戻れる日がくるかもしれない。
触手を優しく伸ばす彼に、桜子は不安げにボディを揺らした。
地球、吹き飛んでしまったんでしょ? と彼女が訊くと、彼は誇らしげに浮遊をした。
時間を戻る方法を現在研究している。吹き飛んだ惑星の人、君が何故宇宙の法則の乱れの爆心地にいたのかという謎も、いつかは解明されるだろう。
それまでゆっくりとここで過ごせば良いのさ。ちなみに君は母星では何をしていたんだい? と訊かれたので、桜子は女子高生と答えた。
以来、1億2千万年間、桜子は巨大たこ焼きたちから、女子高生と呼ばれてきた。 先日やっと、タイムトンネルが発見された。厳密には異なった世界線につながる虚数空間であり、ランダムに出現しては消えるというほとんど神秘ともいえるトンネルである。
その入り口が巨大たこ焼きの母星上空に出現、出口が太陽系消滅の日の朝の桜子の自室につながることが、わかった。
……アーモンド型のゲートの前で、桜子が肩越しに後方を振り返ると、1億2千万年のほとんどを共に過ごした巨大たこ焼きの鰹節色の触手がゆらゆらと揺れているのが
目に入った。
小さく手を振り返し、黒色の空間に飛び込む。
次の刹那、渦を巻く暗黒と吹き荒れる暴風に、身体をもみくちゃにされ、意識が飛びそうになるが、彼女は巨大たこ焼きの言葉を必死に思い返すことで、堪えた。
「うるひゃらり・でとひゃらり……りひゃらりら・ろりひゃ(君があの日、本来ちゃんと登校するはずが遅刻した。そのせいで因果の糸がドミノ連鎖式に崩れ、
宇宙の法則が乱れて太陽系が吹き飛んだんだ。つまり、君が遅刻さえしなければ、太陽系は吹き飛ばない。そういう世界線を、君なら実現できるんだ。女子高生)」
「うるひゃらり・せひゃらり・ひゃらりひゃろり(その世界線にいたわたしはどうなるの?)」
「どうるひゃらり・ひゃらりろり・……ろりひゃ(同一の世界線として上書きされる。つまり、君はもとからその世界にいたことになる。
1億2千500年前の続きを、君は実現するんだよ。そのために僕たちはささやかながら贈り物を用意した。だから安心してくれ。女子高生」
桜子が贈り物の内容について訊くと、巨大たこ焼きは愉快そうにボディを揺らし、秘密だと言った。
もう、あの揺らし方を見ることはないんだな、と今更ながら彼女が思った時、暗黒の視界が急に開けた。
桜子は全裸で、自室のベッドに伏せていた。
シーツのピンクと白のアーガイルチェックのシーツ。ポリエチレン素材の肌触りに、1億2千万500年分の懐かしさを覚える桜子。
このままその地球素材的な感触を堪能したいと思うが、時間がない。太陽系の存亡がかかっているのだ。
おもむろに上体を起こし、青のストライプのパンティーをはこうとした桜子は、不意に眩暈を覚えた。
昨夜(1億2千万499年364日後)の寝不足が、ここでたたった。
脳が新しいボディ、桜子のために彼女の遺伝子をベースとして培養された人体の感覚についていけないのである。
しかし桜子は頑張った。なんとか制服に袖を通し、台所に行って冷蔵庫を開き、1億2千万500年ぶりの食パンをかじりつつ上手く嚥下できず悶絶し、
目を白黒させて飲み込み、心配する母親の姿に感無量になって堪えきれずに抱きつき、号泣をしたまま、涙と鼻水も拭かずに靴をはいてよたよたとよろけたまま
表に出て、時計を確認。ギリギリ間に合うかである。桜子にとって、1億2千万500年ぶりに履いた靴はさっそく靴ずれを起こしていた。条件は限り無く厳しい。
が、太陽系の存亡がかかっているのだ。彼女は一度深呼吸をして、まず、高校につながる通りに出るために、路地を駆け出した。
次の瞬間。
桜子の目の前では、つぶらな瞳の白熊が四足歩行をしていた。
「え?」
彼女の発した声は白く凍てつき、遮る物のない陽の光を反射して煌いた。
桜子の視線に気がついたのか、のっそりと彼女を向き、立ち上がる白熊。
思わず後ずさりをした桜子は、次の瞬間……。
自宅の玄関先にいた。
― 幻覚? ―
思わず自分の頬を触れる桜子。凍っている産毛の固い感触に、今先ほどの経験が事実であったと実感する。
が、彼女は時間がないのだ。
気を取り直して、再び走り出す。
次の瞬間。
火星を思わせる赤色の峡谷が、彼女の眼前に広がっていた。
砂を帯びる風が、桜子の額を撫でる。
「え?」
グランド・キャニオンという単語を脳裏に浮かべつつ、後ずさりをした桜子は、次の瞬間、やはり自宅の玄関先に戻っていた。
― これは……どういうこと? ―
と戸惑った桜子は、次の瞬間、奥歯を噛んだ。
はたと思い出したからである。
それは巨大たこ焼きの言葉。
『(そのために僕たちはささやかながら贈り物を用意した)』 1億2千500年を彼らと共に過ごした桜子は、悟った。巨大たこ焼きたちは、彼女の身体にワープ装置を埋め込んだのだ。
そして、それは彼女が走りだした瞬間、発動する。
― ……えっと。じゃあ、歩けば。―
「て、歩いたら間に合わないじゃないっ!!」
桜子は遥かなるオゾン層に向かって叫んだ。
……この25分後。1億2千万517歳の知識をもってワープ装置の制御法について仮説をたて桜子は、今度こそ、高校につながる通りに向かって走りだし、
門前にワープ。滑り込みセーフに成功をした。
こうして、太陽系は救われたのであった。
以下はその直後の、赤ジャージの体育教師と、桜子の会話である。
「お前。ギリギリだぞ」
「先生。1億2千万500年ぶりです。せん、せ……うぅああうううう」
体育教師の胸倉を両手で掴み、号泣する桜子。
慌てる体育教師。
「ちょ、お前。何を」
「1億2千万500年ぶりなんですうううああああううううう」
繰り返すが、こうして太陽系は救われたのであった。 桜子が体育教師を好きだったとか、そういう伏線を盛り込めば、
もっとドラマチックかもしれませんが
そもそも太陽系を救ったんだから泣いて当然かなとも思いました。
難しい。 >>756-757
ベタな展開ではあるが悪くない!
書き方としては三人称一元視点のカメラ浮遊タイプに思える!
最後は改行を入れて視点を変えた! 丁寧な作りと云える!
読み物としての捻りはあまりないが安定した文章で詰まることなく読める!
今のところ、君が二位!(`・ω・´) >>921-923
>奇妙に静かな気持ちになって、凛は胸にあてる。
(当てるのは掌だろうか!)
漫画の影響を受けた主人公が学校に急ぐ!
主人公の内面の語りが多い文章であった!
昨日に彼氏から借りた漫画の影響を多大に受けて行動に表れる!
少し気になるのは、その行動を主人公が自覚していないところ!
書き方は一人称に見えない! カメラ浮遊タイプなのだろうか!
主人公の成りきりの行動が「無自覚」と傍目で察するには無理がある!
そうなると「気がつかない、気がついた」の台詞はそれ以外の視点に見える!
三人称一元視点とは云い難いが読めないことはない!(`・ω・´) >>927-929
>号泣をしたまま、涙と鼻水も拭かずに靴をはいてよたよたとよろけたまま〜
(「まま」が多い! 母親の登場に掛けているようには見えない!)
>滑り込みセーフに成功をした。
(滑り込みセーフと成功の意味が被っている!)
出だしで驚いた! 話の舞台に度肝を抜かれた!
このお題でSFを盛り込んでくるとは思わなかった!
発想の勝利と云える! 文章は少し雑なところがある!
推敲不足を窺わせる! もう少し丁寧に書いて貰いたい!
先程の二位は三位になって君が二位!(`・ω・´) おはようございます。
ありがとうございます。
今回初めて三人称一元視点を書きました。そもそも一元視点というものを初めて知った。
どの視点で作品を書くか、どの視点であればその作品にもっとも合っているかを考える場合において、いろいろな視点をある程度理解しておく事が大事だなと思ったわけですが、
やはり三人称一元視点の理解はなかなか難しく、つまり一人称のように主人公に感情移入させたいけれど、地の文に違和感なく説明などを入れていきたい場合や、
主人公の知りえない出来事や描写も同じシーンであれば違和感を与えず表現が可能である、と言った理解で間違っていませんか。
三人称一元視点は奥が深い。 >主人公の知りえない出来事や描写も同じシーンであれば違和感を与えず表現が可能である
この部分は書き方によっては神視点(作者)になるかもしれない!
そうなると続く文章で隠し事や暈した言い回しができなくなる!
三人称一元視点でぶれないように書くことを念頭に入れるのであれば、
主人公の目をカメラにした視点の方が安定する!
とは云え、小説の書き方に厳格なルールはない!
作者が自分で決めたルールを守り、読者が違和感なく読めれば何でもよい!
ワイの考え!(`・ω・´) おはようございます。
記憶さんではないです。
推敲不足は朝になって読み返すと確かに
痛いですね。
2位嬉しいです。こういう遊びも楽しいですね。 >主人公の目をカメラにした視点の方がーー。
一元視点 失礼しました。
一元視点ってそういう意味だったのか。学びになりました。
>>937
面白かったです! >例えば、初対面の人に挨拶をする際に、社会的に受け入れられている通常の手順で自己紹介をするのではなく
>自分の関心のある分野について一人で長々と話し続けることもある。
>他人に自分の主張を否定されることに強く嫌悪感を覚えるという人もいる。
>このことは学校などで学習上の大きな障害となる。例えば、教師が生徒にいきなり答えさせ
>生徒:「これは○○だと思います」、先生:「 違うよね、これは××だよ」というように
>否定して答えやヒントを教えるような方法は、アスペルガーの人には相当な苦痛となる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4#.E8.88.88.E5.91.B3.E3.82.84.E9.96.A2.E5.BF.83 >>933
おはようございます
最近一人称か神視点ばかり書いていたので、見直すいい機会になりました
ありがとうございました
>書き方は一人称に見えない! カメラ浮遊タイプなのだろうか!
すみません。ここだけ気になったのですが「一人称」とは「内面視点」のことでしょうか?
あとご指摘の部分は「気がつかない、気がついた」だけでしょうか? それとも全体的にでしょうか?
もう一点、課題とは別に試したことがあるので、よろしければ教えていただけると幸いです
・内面視点と少し離れた視点への行き来を、緩やかなカメラワークで違和感がないようにできるか。
・「気づいていた」「気がついていなかった」という語り手の視点文を入れられるか
例えば、
1.ドドドドと心臓が激しくビートをを刻む音を聞きながら〜クラウチングスタートに似た姿勢で着地する。
2a(原文).玄関で靴をはいている凛に、後ろから母親が声をかけた。
2b(内面視点).玄関で靴をはいていると、後ろから母親に声をかけられた。
3.読破した漫画のセリフを自分が口にしていたことに、凛は気がついていなかった。
2b–3だと、カメラの動きが急すぎるので2a-3にしてみましたが「読めないこともない」ということでしたら、この方法を本稿にとりいれても大丈夫だと思われますか?
(三人称一元視点文を保てなかったことは了承しました)
長々とすみません
よろしければお願いいたします >「一人称」とは「内面視点」のことでしょうか?
その通り!
>「気がつかない、気がついた」だけでしょうか?
その一部が気になった!
>内面視点と少し離れた視点への行き来を、緩やかなカメラワークで違和感がないようにできるか。
主人公の心を反映して適宜、周囲に浮かぶ視点に切り替わることを意味しているのだろう!
>玄関で靴をはいている凛に、後ろから母親が声をかけた。
>玄関で靴をはいていると、後ろから母親に声をかけられた。
この二つは周囲に浮かぶ視点に見える! と同時に内面を語っているようにも思える!
背後から声を掛けられた! 振り向かずとも母親とわかる!
故に読んだ人によって意見が分かれるのではないだろうか!
ワイの考え!(`・ω・´) ここで総括!
今回は三人称一元視点の話をした!
実践を取り入れたことで各々が理解を深めたのではないだろうか!
上記にも書いたが小説の書き方に絶対のルールは存在しない!
自身が決めたルールに則って書く! 読者に受け入れられればそれでよい!
書き方(人称やルール)を強く意識すれば読み易くなる!
曖昧な表現が減り、誤読を誘発することもなくなるだろう!
小説の第一義は内容を正しく読者に伝えることにある!
そこから先は応用になるので各自で模索して貰いたい!
ワイの考え!(`・ω・´)ノシ 昼食をいただく! >>884
ダンボールで手が切れる
重いものは持ち運べるようにダンボールが小さい
モップを上手く広げて使えない(意味が難しいが説明は省略) >>921
俺は面白いと思ったよ。よく書けてるね。視点も違和感はないし。 添くんがなんかさっぱりして、こころもち爽やかくんになってきてる。
マック良かったのかも。生活が文体に出るからね。 >>932
カメラ浮遊タイプwだとか、またアホなことを言ってるしなw
そんなんでは、審査員は勤まらんわなw >>933
だから、カメラ浮遊タイプなんてのは、無いんだわw
てか、カメラ浮遊=神ってことだしなw >>934
こんなのは、全然三人称一元じゃないだろw
メインの課題のことも忘れて評価しだすとか、まさに審査員失格だわなw >>935
いやいや、奧は深くないよw
たんに、一人称の視点変更が出来るバージョンなだけだからさw
ワイは、勘違いしてるから、ワイに聞いても無駄だよw レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。