描写力をつける簡単で基本的な方法。

その都度、読者と問答を繰り返すキャッチボールを頭の中でやってみればいい。

たとえば、
--そこには花子がいた。--
と書いたとする。
読者はきっと、「花子ってどんな人物?どういう顔?どんな体系?」と思うだろう。
だから書き手としてはそれを受けて、
--花子はこういう顔立ちで……--
とか描写して書くことで、読者が思うだろう質問にその都度答えて進めていけばいい。

作家は頭の中でキャラの見た目や場面の光景が出来上がっていても、
意外とそれを文字に起こさないまま話を進めることが多いものである。
いくら、作家の中で形が出来上がっていようが、それを文字として描写しないと読者には伝わるわけがないのである。

書いた文章を読者の立場になって読み返してみて、そういう質問にちゃんと答えられているかを
検証すれば、描写を加えなきゃいけないところが見えてくるはずです。