>>335
レストランが舞台になっていながら店内を描いていない!
料理として出されたカエルが日本語で命乞いをする!
主人公は何度も驚いてナイフとフォークを床に落とす!
ウェイターは同じ台詞を口にして新しい物と交換する!
その後、主人公とウェイターの白々しい会話が始まる!
合間にカエルの声が挟まって神経を逆なでする!

全てに意味はあるのだが、執拗な繰り返しと面白味に欠ける会話が読み進める意欲を減退させる!
話の舞台はレストランに見立てた研究所の一室なのだろう! 三人称で隠しながら書くのは至難となる為、
主人公の一人称で書き進めることにしたように思われる! そこまではいいとする! 問題は会話文にある!
文章の大半を占める会話文が白々しく、面白味に欠ける! 盛り上げ方にも工夫が欲しいところ!
特に出だしが淡白な繰り返しなので読む意欲を削がれる! 最初は人間らしく振る舞わせて、
徐々に言動をおかしくさせた方が取っ付き易いのではないだろうか!

この話は内容から考えるとショートショートが相応しい!
反面、長々とした文章は短編小説のようにも思える!
この二つの相性は良いとは云えない! ショートショートには切れ味! 短編小説には読み応え!
両極端の要望は水と油なので上手く混ざることがない!
本作もショートショートにしては冗長! 短編小説のような読み応えを感じられない!

中途半端な作りのせいで全ての要素が鈍い輝きにとどまった66点!(`・ω・´)