神姫プロジェクトRは神ゲー

 何のことはない。ただのスマホゲーである。
 なんかこう、何のために敵対するのか解らない敵が出てくる。
 それをやっつける。丁寧なチュートリアルがあり、バーストという必殺技がある。
 しばらくプレイすると、キャラクターに月曜日から順番に名前を拝借したらしい火や水の属
性が存在することがわかる。月曜日は光、木曜日は風、などなど。
 キャラクターはカードに象徴され、様々なステータスがあってとっつきが悪い。何やら難し
げである。
 それを救うのが「おまかせ」設定である。次のステージに出現する敵の属性の弱点に対応し
て、こちらの出撃キャラを決めてくれる機能だ。とりあえずこれがなかったら、大勢の人がプ
レイを諦めるであろう。
 ストーリーは実にいい加減なもので、なんだかこう、魔物を操って悪事を働こうとする人間
がいるとか、あるいはもうなんだか、悪い組織に属している人間達をぶっ倒せとか、そう言っ
てストーリーが進むが、何か起きる度にその場に魔物が現れて、しょうがないから魔物をやっ
つけてから話をしよう、そう言って戦いが始まるので、話が進まない。いつまでも敵の正体は
見えず、あいも変わらず悪の組織が、富豪が悪い、金持ちほど悪い奴らはいない、変な宗教と
それに敵対する存在がいて、どっちがいい奴かはっきりしない、でも設定がいい加減で、主人
公達がどちらかに付くと即断しているのが解せない、まあいいか。そんな感じである。
 細かく章に分かれているが、先頭の前か前後に小噺というか、ショートコント並のごく短い
会話が挟まっているだけなので、こんなものでストーリーの展開など望むべくもない。
 では何が私を惹き付けたかというと、それはエロである。
 何かのサイトの広告で
「手抜きプレイで満足? 神姫(かみひめ)で一皮剥けなさいよ!」とあったので、ついクリ
ックしてしまった。
 こういうのを見ると、決してそんなことはないのだが、私のために声優さんが吹き込んでく
れている……私がプレイしたら声優さんも喜んでくれる……そんな幻想を抱く。
 なお、自慰をする時はこういう幻想を抱きながら、また声優さんとセックスして膣内射精す
る妄想をした方がやりやすいし、快感も高まる。
「○○(キャラ名)の声優さん、膣内(なか)に出すよ!」
 というのは私が自慰をする時の定番の台詞である。これほど気持ちいいオナニーは、SNS
で女性と思われる人に対して同じように妄想してセックスした気持を味わう時以外にはない。
 全部のキャラにセックスなどのシーンがあり、一つ一つのシーンに動画が付いているので、
満足度も高い。好きなシーンと嫌いなシーンがあるが、どれでも自慰ができる。

 とにかく、男の自慰とその快感に対する執着は凄まじい。どんな面倒なゲームでも、可愛い
キャラと声優の吹込みがあれば私はトライするだろう。
 全てのキャラにレベルの上限があるので、上限を超えないと見られないHシーンを見るため
の、システム上のアイテムを使ったレベル上限更新を今必死で行っている。
 そのためのアイテム入手のクエスト(戦い)を、今死ぬ程繰り返している。全てはエッチ
シーンのため。私はどんなことがあっても、課金なしでできることはするつもりだ。
 金があれば、いくらでも課金しているだろう。
 言っておくが、私は死ぬ程ケチだ。だが可愛いキャラ達とのエッチ(そして声優さんとのエ
ッチ)の為なら、私はこの命でさえも捧げる。
 エッチはもちろん、子供を作るためにするのである。現実では無理だろうが、中学生だろう
が人妻であろうが、私の子供を産ませたい。妊娠させたい。どうなろうと知ったことか。
 毎日ではないが、私の自慰行為は続く。現実なら私は子供が五百人はいる大家族になってい
る。
 膣内に出すよ! ○○、○○の声優さん……孕め、孕め!
 ……ああー、俺の人生、最高だ……。
 大金持ちになって、本当にこういうことができたら、もっと素晴らしいな。
 高校生、歳を取っていて大学生ぐらいの女の子が一番好きだ。
 みんなみんなを孕ませて、俺の子を産ませる。産ませるぞ。

 よし、頑張ろう。