余は両手で左右の上膊を掴んだ。
 鍛え上げた上膊は湯の入った白磁に触れている様だ。
 顔に目を遣れば、まるで女童が命乞いをしているが如く目に涙を浮かべ慈悲を求めた。
 丙三に捧げたいと思って居る処女を余に奪われようとして居るのだ。
 余は丙三が大切にしているであろう源助を奪う快感に酔い痴れた。

 >鍛え上げた上膊は湯の入った白磁に触れている様だ

 の表現って変でしょうか?