余はエサルハドン、世界の王、アッシリアの王、強き戦士、あらゆる君侯の第一位、アッシリアの王センナケリブの息子、世界の王にしてアッシリアの王サルゴンの孫。アッシュル神とニンリル神によって創られたる、シン神とシャマシュ神の寵愛を受けたる、女王イシュタルの愛情の対象にして偉大なる神々の心の願望。力強く、賢く、思慮深く、多くを知り、偉大なる神々の像の修復とあらゆる大都市の神殿の再建のために偉大なる神々が王に指名した者。アッシュルの神殿の建設者にしてバビロンのエ・サギラの再建者、そこに住まう諸神と諸女神の像を修復した者、各地の捕らわれた神々をアッシュルからそれぞれの土地へ戻し、神々が平和な家に住まわれるようにした者、ついに彼は全ての神殿を完全に修復し、神々を自身の神殿に住まわせ、永遠にそこで過ごされるようにした。
神々の力を頼りながら、日出ずる処より日沈む処まで、勝ち誇りつつ進軍し、匹敵するもの無く、神々が我が足元に四方世界の君侯たちを承服せしめた者が余である。アッシュル神に反抗した全ての地に対して神々は余を派遣された。神々の父アッシュル神は、人々を落ち着かせ平和の中で生きられるように、アッシリアの境界を広げるために、余を任命された。シン神、王冠の支配者。力強さ、男らしさ、勇気の神。彼が余の運命を作られた。シャマシュ神、神々の光。我が名誉ある名前に、彼は最も高き名声をもたらした。マルドゥク神、神々の王。彼は強大な嵐の如く、我が支配への恐怖で四方世界の各地を覆った。神々の中に万能なるネルガル神。彼は畏怖、恐怖、素晴らしき畏敬を余に賜った。戦いと戦争の女王イシュタル神。彼女は強き弓、恐るべき投げ槍を余に賜った。