ニコキャノが、フルサイズにボディ内手ぶれ補正を搭載してきたときは、
正直「m4/3終わった」って思った。

でも、レンズの大きさ・重さ・価格を考えると
「少し良いカメラ買おっかな」程度の人は、フルサイズにはまず手を出せない。
時に、「EOSkissクラスにキットの安物ダブルズーム」で生涯を終える人もいるが
そんな人にはむしろ、コンパクトで持ち出しやすいm4/3の方が適していると思う。
活用の頻度も上がって、ご家族そろってハッピー間違いない。

ボケや解像感で言えば、それは其々のレンズによるとは言え、
フルサイズや、更には中判にアドバンテージがある。
しかし、万人がそれを求めているのか、と問われれば、必ずしもそうであるとは言えない。

つまるところ、カメラという機材に求める性能と、それを活用した生活の充実度と、
そしてそれによって創られる画像の満足度とが、
複雑に絡み合ってバランスしたところがベストであり、それに合った機材を手にすれば良い。

m4/3は、そういった意味で、
かなり多くの人々を満足させるポテンシャルを持っていると考えられるが
何故かそれほどには売れていないようである。残念だ。
パナとオリが、手ぶれ補正やら絞り輪等の拡張機能のコンパチビリティで闘ってたら、
共倒れではないのか?漁夫の利で富士フィルムに持ってかれて終わる気がする。
今はすでに、その方向に向かっているようだ。

今フと思ったのだが、安物便利ワイドズームと、撒き餌安価標準単焦点をセットにした
「スターターズキット」とか発売してはどうだろうか。
パナにはライカキットもあるが、ターゲット層を見誤ってないか?
ライカ単焦点とか言われても価値がわからないし、
むしろ「ズームじゃないの?!」レベルではないのか?
逆にライカ単焦点が欲しい人は、キットにしなくても単体で買い足すと思う。
だからそこであえて、「便利ズームでビギナーに喰いつかせて、
そこに単焦点もセットでお持ち帰り頂く」という「スターターズキット」というわけだ。