■【オシムの教え】日本は危険でアグレッシブであることを知らしめた…パラグアイ戦分析(1)
6/14(木) 6:22配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180614-00000000-sph-socc

サッカーW杯ロシア大会が14日に開幕する
日本代表は12日、ロシアW杯前最後の強化試合をパラグアイと対戦し4―2で勝利した
西野朗監督(63)就任後3試合目の初白星
スポーツ報知に日本戦全試合の特別評論を寄稿する元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(77)がパラグアイ戦を分析し
西野ジャパンの「パスサッカー」に可能性を見いだした

★西野ジャパンはパラグアイ戦で大きな進化を遂げた

前半はためらいがちで成り行きを見守る様子があり運悪く失点を喫した
展開がそうなるとちょっと難しい
特にワールドカップでは先制を許すと致命的である
だが後半は攻撃的になり得点も決めたうえにいくつかの決定機を作った
これまでよりずっと危険でアグレッシブ(積極的)であることを知らしめた

パラグアイのようなチームには、のど元にナイフを突きつけるような戦い方をするべきではない
よく頭を働かせて相手と同じように慎重になるべきだ
彼らは待ち構えてカウンターの機会をうかがっている
それに対処しながら同時に自分たちが危険な存在であることを示す
待っているだけではチャンスは訪れず試合に勝てないからだ
そこのバランスが難しい

ゴールはいずれも素晴らしかった
とりわけ1点目は素晴らしい位置取りから乾がループ気味のシュートをゴールの隅に放ちキーパーは触ることができなかった

日本が実践するチキタカ(バルセロナ流のショートパススタイル)は実は私はもう【時代遅れ】だと思っていた
バヒド(ハリルホジッチ前監督)の実践する【縦に速いスタイルが今は世界の主流である】からだ

だがワールドカップではそれが本当に過去のものかどうかが分かる
そして日本に関してはとても合ったスタイルであるといえる
相手も守りにくくこのやり方で日本は機動性に富んだアグレッシブなプレーができる

課題としてはもっと効率をあげること
パスやコンビネーションはより確実にすることができるしゴール前の決定力もまだ足りない
本番までの1週間の練習で上げていくしかない

また守備も細かいミスが目立った
とはいえ西野監督はどう守ったらいいかよく分かっているはずで、これも改善されるだろう
いずれにせよパラグアイ戦は日本がこれからもっと良くなっていくことを示した試合だった
コロンビアはじめ対戦相手も日本を十分に警戒するだろう