冷めていた王様の周囲/検証ジーコ日本

「大の字」になったMF中田英に手を差し伸べた日本の選手は、DF宮本だけだった。
ある選手は「言い方をもう少し考えてくれれば良かった。築いてきたサッカー観を頭ごなしに否定される。『どうなの?』という言い方ではなく『こうすべき』と意見の押しつけがあった」。高圧的な言い方に辟易(へきえき)し、反発感情を抱く選手も少なくなかった。

ドイツ入り後、練習前のリラックスタイムに中田英はほとんど輪の外にいた。
クロアチア戦を前に中田英主催で選手だけの決起集会を開いたが、簡単に溝は埋まらなかった。
ある選手は大会中に平然と言った。「気持ちを1つにしないと」。周囲は冷めていた。
すべてにおいて圧倒的な力を持った「裸の王様」を中心に、チームは最後までまとまらなかった。【日本代表取材班】
http://germany2006.nikkansports.com/japan/f-sc-tp4-20060714-0015.html

これが現実