「コートジボワール戦出場15人」を金田喜稔が採点

■冨安健洋(ボローニャ)=★★★★★

カメルーン、コートジボワールというアフリカ強豪との2連戦を無失点に抑えた1人として、高く評価したい。
まぐれなどでは決してなく、センターバックとして堂々と対峙し、全く慌てた様子を見せなかった。
吉田とコンビを組むなかで、ポジショニングも状況判断も的確。ビルドアップも安定していた。

<GK>■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)=★★★★

枠内に飛んでくるシュートを鋭い反応でセーブし、身長197センチの高さを生かしてハイボール処理も安定していた。
足もとの上手さもあり、守備陣が慌てることなくGKにバックパスできる安心感は大きい。
まずは所属クラブでレギュラーを獲ることが先決だが、日本代表としても使い続けるべき人材だろう。

■伊東純也(ヘンク/→後半40分OUT)=★★★★

限りなく5つ星に近いパフォーマンスで、オランダ遠征2試合を通して競争の激しい右サイドハーフの一番手であると証明した。
最大の武器であるスピードを生かして自信を持って裏を取る動きができているし、仕掛けることもできている。
クロスが合わない部分に関しては、今回の代表が久しぶりの活動であり、レギュラーを固定できていないため、
中に入る選手の役割や個性を完全に把握できていないことも影響したと思う。
今後チームとしてしっかりと整理できれば、伊東のクロス精度も上がっていくはずだ。
また今回の試合では攻守の切り替えの早さ、守備時の体を張ったプレーも光っていて、
自陣に戻ったところでどれだけチームに貢献できるかという部分でも大いにアピールした。