0001恋人は名無しさん垢版 | 大砲2020/10/11(日) 04:13:49.03ID:8osTJqjF0?2BP(1000) 俺、今年から大学に通ってる19歳男。 中学から吹奏楽部でサックスやってた成り行きで、深く考えずに音大に入学した。 勉強はバカ高で成績良かった程度、学力テストは1位だった(自慢) まあ、周りが悪すぎるだけなんだが...。 恋愛面は比較的落ちこぼれで、初めての彼女は去年の夏、つまり高3の時。 部活の2個下の後輩に大人気なくガチ恋して一度玉砕するもゴールイン。 幸せだった。2ヶ月で振った。厳密にいうと振られたのは俺だがこの話はあとで。
0007恋人は名無しさん垢版 | 大砲2020/10/11(日) 06:11:34.71ID:8osTJqjF0?2BP(1000) その日はお互いの趣味について話したり、夢について語り合ったりもした。 ヒカルの夢は「ミュージカルの舞台に立つこと」だった。 彼女は大学では声楽を専攻しているのだが、元々の希望はミュージカルだったらしい。 インスタの投稿にミュージカルの研修風景があったのを見ていたので驚きはしなかったし、「馬鹿にしないでね...」と忠告をするヒカルに対して真剣に受け入れることができた。 というか、そもそも馬鹿にするような夢とはYouTuberだとか、そういう蔓延した無駄な職種が当てはまると俺は思う。 実際、友人が「YouTuberになる」と言ったら、俺ははっきりと「お前を必要としてる視聴者はいないよ」と言える。 基本的に人をダメにする仕事は無駄だと思っている。 俺はこの時ホストだったが、学費を全て自分で払う約束だったので手段を選ばずに一獲千金を狙っていたという理由があったが、批判するなら一文も金を出さない親に言ってくれ。 ヒカルは最初のイメージ通り、落ち着いていてとても話しやすかった。 仲良くなると結構喋ると言っていたが、大体の人はそういうものだろう。 し、そのよく喋るという傾向もなんとなく想像がついていた。 直感的に、もしかしたら俺はこの人が好きかもしれない、と思った。 理由はうまく説明できないが、俺は人を好きになるときはいつも直感に依存している。 そこで、俺はヒカルに自分の好きな「魔法の料理」という曲を聴いてもらうことにした。
0008恋人は名無しさん垢版 | 大砲2020/10/11(日) 06:18:04.26ID:8osTJqjF0?2BP(1000) ♪〜魔法の料理 曲を聴き終えたヒカルに感想を尋ねると、 「俺君と通話してなかったら泣いてたと思う」 と苦笑いしていた。 ほどなくして俺はヒカルに自分の好意を伝えた。 俺「俺、ヒカルのこと好きだよ」 突然というほどでもないが、彼女自身予想していなかった展開であろう、案の定驚いていた。 俺は自分の好きな曲に、同じような感情を抱いてくれるヒカルをしっかりと好きだと言える確信があった。 もともと好きになったら拗らすことなくすぐに伝えるタイプで、前の彼女との馴れ初めも直感だった。 まあ突拍子もない話だったので、とりあえずヒカルとは翌日大学で初めて直接話すことになった。