智慧を得て解脱するためには「観」の瞑想を行うのですが、深い智慧を得るためには、まず、何か一つのものだけに集中し続けて、言葉による認識のない状態でその対象との一体化を目指す「止」の瞑想が必要なのです。
小乗仏教でも、まず、呼吸など40種類の対象(四十業処)に集中する「止」を行って集中力を高め てから「観」に移ります。
「止」を行う際、集中する対象を指す言葉を繰り返し唱えながら集中することもあります。
例えば、呼吸に集中する場合は、「息を 吸った、息を吐いた」と繰り返し唱えます。