最近「自己肯定感」について語られることが多くなりました。
「自己肯定感」というのは、自分で自分を前向き受け止めて、自分自身の存在価値や存在意義を肯定する感情のことをいいます。

近年の日本人は、特にこの「自己肯定感」が低いとされ、「自分をだめな人間だ」と思い、何事にも無関心を装い、ものごとをすぐに「どうせムリ」とあきらめてしまう傾向があるのだそうです。
ところがその一方で、この「自己肯定感」が低い人ほど、自慢話ばかりしたがったり、他人の批判をしたがったり、人からどう見られているかを過剰に気にしたりするのだそうです。

要するに幼少時から何をするにも「お前は駄目なやつだ」とか、「お前の先祖は悪人だ」とか言われ続けると、それへの反発から、過度に虚勢を貼っては、
他人の悪口だけを言い続ける異様な人物になってしまったり、それとは真逆に現実逃避をして、人生そのものをあきらめてしまう。
最近、自動車を運転するのに、ボーッとして走っている若者を多く見かけたりしますが、要するに「自己肯定感」を失った若者が増えたということなのです。