世の中には、二種類の方法がある。
やるべきことと、してはならないこと。

してはならないとは、ルールだ。
ルールとは、禁止事項だ。やっちゃいけないことを明記した智恵だ。
正しい行動の束縛である。

やるべきことは、そのルールの上に立って初めて可能となる。

つまり、まずはやってはならないことを先に知らなければならない。
それが世の常であり、ミニマリストの考えである。

いらないものを知る。必要ないものを知る。足りるを知る。それを自覚することから始める。
それを知ることで本当に必要なものが分かる。
ところがである。

アンチミニマリストー僕から言わせると精神的乞食であるがーはまず欲しいものが先立つ。あれも必要ー。これも必要ー。
欲しい欲しい欲しいとガキみたくわめく。
ようは、本当に必要なのか考えずに買うことばかり頭に浮かぶ。

そいつらは、コース(ルール)のないレースを始めるようなものだ。つまり、めちゃくちゃってことさ。
モノをため込んでブクブク太る。そして問題が生まれる。肥満者が糖尿病になるように、モノが溢れ収拾がつかなり、やがて壊死が始まる。
ゴミ屋敷化である。モノが相対的な価値を喪失しているにも関わらず捨てられずに抱え込み、モノに押しつぶされる生活を送るようになる。
モノに心を支配された人間の末路は、悲劇でしかない。
モノの依存。それは、自己破壊への道しか存在しないのだ。