東京・秋葉原の歩行者天国で17人が無差別に殺傷された事件は、8日で発生から10年を迎えた。

事件後、一時中止されていた歩行者天国も2011年に再開され、街はかつての活気を取り戻したが、
被害者らからは事件の風化を懸念する声も上がる。

事件当日、タクシー運転手として現場に居合わせ、右脇腹を刺された湯浅洋さん(64)は、
いまだに後遺症に苦しみ、痛み止めを服用している。
「10年間、少しでもいいから事件のことをいろいろな人に考えてほしいと思い、そのためにどうすればよいか考えてきた」と振り返った。