上からこっそり見てるまりなと源三郎

弥生 離せ私に触るな
まりな へ・・・あ・・・弥生ぃ〜!?
男達に捕まって廃ドックに引き立てて来られたのはあたしの親友だった
源三郎 なんということだ・・・むざむざ敵に捕まるとは
鈴木さんが天をあおいでおおげさにため息した
小次郎 何やってんだ?どうしてこんな所に?
弥生 お前を助けに来た
まりな はぁ?
小次郎 はぁ?
弥生、その格好で「助けに来た」は説得力なさすぎるでしょう?
源三郎 なんたることだ
弥生 このあたりを捜索してて潰れたはずの造船所にあかりがついてるのを見つけたんだ
  それでお前がエルディアの犯罪者どもに捕まってるっていう彼女の話は本当だったんだと
小次郎 バカッそれ以上言うな
まりな 彼女?
源三郎 ・・・
鈴木さんは頭を抱えてしまう。状況がわからないけど・・・もしかすると今のはかなり余計な一言だったのかしら
ディーブ なかなか興味深いお話ですな桂木さん
弥生 お前は・・・孔!いや、孔氏のニセ者!
ディーブ ディーブと申します。おみしりおきを
弥生 わかったディーブとやら。今すぐ私たちを解放しろ。これは拉致だ。不当監禁に問われる行為だ!
弥生・・・そういうことは犯人じゃなくて警察に言った方がいいわ
小次郎 あのなぁ・・・んなこと言ってる場合かよ
ディーブ ふむ、もし帰さないと言ったら?
弥生 日本の警察機構を甘く見るな。私はここに来る前、警察署に寄って大体の行き先は告げてある。
  私が戻らなかった時は警察が黙ってないぞ
源三郎 いやはや嘆かわしい。探偵が警察をあてにするとは
まりな いや・・・それはあてにしてもいいと思うわ
源三郎 そうですか?しかし・・・どちらにしても敵に向かって種明かしをすべきことではありませんな