まりな いやいや、あれはブラフでしょう。本当は警察に通報なんかしてないけどこの状況を打開するための時間稼ぎをしてるんだわ
源三郎 ・・・本当にそう思われますか?
まりな えっ、まあ・・・
源三郎 本当に、そう思われますか?
まりな きっと・・・たぶん・・・かも・・・・だといいな
源三郎 やはり・・・
あたしが肩をすくめると鈴木さんはがっくりと首を垂れた
弥生 わかったら速やかに小次郎のロープを解いて私達を解放しろ!
  これだけ言ってもわからなければ今この場で連絡つけてやる。管轄署事件課の伊吹刑事にな
源三郎 ・・・あれもブラフですか?
まりな あ・・・でもほら、電話番号まで教えなかっただけでもマシかも・・・
源三郎 ・・・
まりな ・・・ごめんなさい
弥生、あんたの性格はご立派だけど探偵には向いてないわ。
もう少し嘘がつけないと命を縮めるわよ。ていうか今がまさにその瀬戸際だっていうのに
ディーブ 警察署の事件課ですか。わかりました。そこにプリシアがいるのですね
弥生 えっ・・・
ディーブ 図星ですね
プリシア・・・そう、この男が狙ってるのは王位継承権者のひとりであるプリシアさんの身柄
警察からどうやって彼女の身柄を奪還する気かはわからないけど少なくともはっきりしてることがひとつある
弥生 プ、プリシア?さあ、それは誰のことかな?
小次郎 弥生・・・もう遅い、遅いよ・・・
ディーブ ホッホッホッご協力感謝致します、桂木さん。おかげで天城さんの口を割らせる手間が省けました
これでディーブは必要な情報を手に入れた。人質を生かしておく意味がなくなったんだわ
源三郎 私は、どこで間違ったのだろう・・・?
鈴木さんはひとりぶつぶつつぶやいてる
源三郎 昔はあんな娘じゃなかったのに・・・いやはや嘆かわしい
あたしも親友として嘆かわしいとは思うけど今はそんなことを言ってる暇はない