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地域医療に重点を置く布施さんは大学卒業以来、地方の病院での勤務を続けている。週5日フルタイムで働き、午後5時に勤務が終わるとすぐに3歳の娘が待つ保育園へと向かう。布施さんは夫も医師だが京都へ単身赴任しているため、今は娘と2人で暮らしている。長女を出産し職場復帰した直後は相当苦労したという。

「初めて保育園に通い始めたので、熱をすぐに何回も出してしまう。まだ赤ちゃんだったので、おぶりながらカルテを書いたりだとか。少しその時の方が今よりは大変だったかなと思いますね」(内科医 布施由佳さん)

今は周囲のサポートや職場の理解を得ながら何とか持ちこたえられているというが、彼女が医師を辞めないのは女性医師の存在意義を確信しているからだ。

「消化器内科をやっている者としては、大腸の検査とか若い女性がされるときは女性の医師を希望されることもあるので、そういうときにはある程度女性の医師が必要」(内科医 布施由佳さん)

キャリアの継続をあきらめて退職していく女性医師を減らすためにはどうすればいいのか。すみやかに職場環境を整えなければ、根本的な解決にはつながらない。
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最終更新:11/23(金) 17:14
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