そして現代は「超高齢化」の世の中。医師に求められる役割が変わりつつある。

死因の多くが感染症から生活習慣病へと変化した今、短期的な治療ではなく予防医学なども含めたライフスタイル全体を根気強く診て指導していくことも求められる。

ある研究によれば、男女の医師が診察で患者からの話に口を挟むまでの時間が、女性医師では平均3分、男性医師では平均47秒だったという結果がある。

長く信頼関係を構築する上で、患者の話に耳を傾けることの意味は大きく、ここでも女性医師の資質と現場のマッチングが見てとれる。

これらを総合しても、やはり医師を志す女子学生への差別は理にかなわない。取り組むべきは、男女ともに医師たちが働きやすい環境の整備が必要となるだろう。