高齢の父親を持つ子供は「ギーク」になる可能性が高くなるという研究結果が、Newsweek米国版をはじめ多数のメディアで報告された。
「ギーク」の特質はともすれば自閉症にもつながり、社交性に欠ける人物という印象があるが、
ギークは一般的に社交は苦手だがずば抜けた知性を持つ人を指す言葉。
肯定的な意味で使われることが多く、高い知能と強いこだわりを持つ人が多い。
アメリカとイギリスの研究者がイギリスの12歳の双子の膨大なサンプルから最終的に7781人のデータをもとに、
非言語式知能検査の結果と、興味の対象への集中力、社会性の欠如などを基準に「ギーク指数」を割り出したところ、
この指数は父親の年齢と比例して高くなった。
ギーク指数は、その子ができた時の父親の年齢が35歳を超えると明らかに高くなり始めるという。
父親が51歳以上の時にできた男の子は、父親が25歳未満の時の子に比べ、理系分野で高得点を取る確率が32%も高かった。
ただし、この傾向が見られたのは男の子のみ。一般にギークといわれる男の子たちはSTEM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学)に強いとされる。現代の社会状況を考えると、これらの資質は将来の成功につながる可能性が高い。
父親がギークなら息子もギークになりやすく、両親がギークなら、教育熱心なので、息子がギークになるように育てやすい。
今回の研究は高齢の父親を持つ息子は学業面でもキャリア面でも有望であることを示した。

つまり若い女性の卵子と高齢女性の卵子とを比べると、卵子には悪いことしかないけど、
高齢の精子が広がった所で社会にとって悪い可能性ばかりではない