要するに、プロゲーマーとして招聘される時は当然プロゲーマーですが、自腹で高田馬場や広島やアメリカやフランスに行ってるうちはまだまだ川口市民であると。
金を出す価値がない、もしくは金を出さなくても来る雑魚だと思われているのです。自分の無力さを恥じなければなりません。

ただし僕の場合、5/18のフランス行きは宿泊費が出ます。ほんのちょっとだけプロゲーマーです。
よく考えたらアメリカ行きも個人的に渡航費支援が出ていたので、100%プロゲーマーです。
やはり、広島です。あれは広島のおっさんと埼玉のおっさんが趣味で行って、マイクを持って騒ぐだけのイベントです。
しかしだからこそ、いい面もあるのでしょう。僕は一切肩肘張る必要がない。1次会こそ体裁を保っていますが、2次会以降は本当に川口に住む蛮族でしかありません。

出演、実況、往訪などの労務に逐一対価を求めるかどうか、というのは非常に繊細な問題です。
いかなるときも適正な要求であるよう、自身の仕事は洗練されたものでなければなりません。
お金をいただく案件は、その分の働きができているかどうかいつもプレッシャーに苛まれます。

仮に自分が行きたいだけのイベントは、別に対価が出なくても行くので全然構いません。川口市民として粛々と行きます。
ただし稀にですが、無償で人を使い倒そうとするオファー案件を見ると、随分と舐められたものだなと感じます。
その度に、(どこかで他の人が受けてしまうかもしれないなあ)と不安に思いながら、大抵はお断りすることになってしまいます。

正直こんなことを書くのは、僕にとって1ミリたりともプラスになりません。蛮勇です。
むしろ(こいつはめんどくさいから案件を振らないようにしよう)と認識される可能性すらあります。
これこそ労使の蛮行です。ゲーミング蛮族。

それでも、世のプレイヤー達にはアゴで使われてほしくないし、明確な意図を持って対価を請求しているプレイヤーもいる、ということは知っておいてもらいたいのです。
無償で何でも行ったり、対価を要求するプレイヤーを守銭奴だ!となじるのは、自分たちの首を真綿で絞めるような行為だと認知すべきなのです。
趣味と仕事が混ざると、オンオフの境界は限りなく曖昧になっていきます。自律と敬意をもって、各々が線引きをしなければいけない。