カラス共が引き払った頃合いを見はからって、俺は猫便墜落現場へ向かった。
そこには、全身の肉という肉を啄ばまれ、ほとんど骨と言っていいような元猫便がよこたわっていた。
しかし、もっと飛び散る肉片! ってな状況を想像していたんだが、現場は思いのほか奇麗だった。
まぁ、カラスが肉を切り取る際に血が飛び散ったりはしたようだが、肉片が散らばったりはしていなかった。
むぅ、流石カラス。
「・・・ニャ」
「!!」
猫便の方から声が聞こえた。間違いない。まだ生きてやがるらしい。恐るべき生命力。レスが1400近く付いても
まだ生きてるか(感心
「ナンデ・・・ニャ? オソラトベタノニ・・・トロ、ドウナッタノニャ? ・・・ナニモミエナイニャ・・・ナニモカンジニャイ・・・・・・」
「おーい、聞こえるかー? まだ生きてるかー?」
「・・・●●ノコエガ キコエタ キガスルニャ・・・ドコニ イルノニャ? タスケテニャ・・・」
「俺はここにいるぞ」
「・・・! ●●、タスケテニャ・・・」
「いや〜、そう言われても困っちゃうなぁ〜。お前、さらに気持ち悪くなったし」
「・・・ヒドイコト イワニャイデ トロヲ タスケテニャ・・・マタ ●●ト アソビタイニャ・・・」
「俺はお前と遊びたくない。そのまま朽ち果てろや。じゃな」
「・・・マッテニャ イカナイデナノニャ・・・タスケテニャ・・・タスケテ・・・」

俺はその場を離れて車に向かった。あ、ビール買い足さなくちゃ。空はもう夕暮れというよりも夜と言った方が
いいような色になってきている。今夜の酒はうまそうだ。