9/19、過疎りまくったセブンスダークにインするPSガイジ
ほとんどのプレイヤーが引退、スレに響くユーザーのため息
どこからか聞こえる「セブンスダークにPSいらない」の声
無言で引退し始めるほとんどのプレイヤーの中、PSガイジは独りメルバーレンの街中で泣いていた
PSで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より混沌10層を装備に頼らず切り抜けるプレイヤースキル
それを今の環境で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうしたらいいんだ・・・」PSガイジは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、PSガイジははっと目覚めた
どうやら妄想し疲れて眠ってしまったようだ
オーロラの冷たい視線が現実に引き戻した
「やれやれ、プレイヤースキルを磨かなくては」
PSガイジは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、PSガイジはふと気付いた
「ん・・・?PSがいる・・・?」
ワープホール前から飛び出したPSガイジが目にしたのは、
高難易度ダンジョンで苦戦する脳死プレイヤーたちだった
高速で(動きが)よめないほどの敵、地鳴りのようにPSがいる!と嘆く声
どういうことか分からずに呆然とするPSガイジの背中に、
聞き覚えのある声が聞こえてきた
「弾を避けるのはれっきとしたPSだぜ」
声の方に振り返ったPSガイジは目を疑った
「FPSさん?」
「攻撃を当てるのもPSだぜ」
「MHFさん?」
「慣れだってPSだ」
「格闘ゲームさん・・・」  
PSガイジは半分パニックになりながら2ch掲示板を見た
「セブンスダークにもプレイヤースキルが必要になる日が来たな!」
暫時、唖然としていたPSガイジだったが、全てを理解した時、
もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「プレイヤースキルは・・・いりまぁす!」
あるぎにんから金装備を受け取り、高難易度ダンジョンへ全力疾走するPSガイジ、
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、オーロラ近くで倒れているPSガイジが発見され、
吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った