ニックネームはいつも決まって象の鼻、顔付きも体付きもふわふわ感マックスの容姿に一目惚れ!
チラホラ見かけるだけに買い時の難しいヘビですがゆるキャラの流行している今だからこそ、
ジャワヤスリヘビが入荷しました。 水中に潜むヘビと言えば真っ先に思い浮かぶのがウミヘビ、
しかしながら彼らは猛毒を持つためにペットとして飼育されることは無く、
その代わりに我々がよく取り扱うジャンルにミズヘビと言うものがあります。
その多くがアジアに産するナミヘビの仲間で、 しばしばミニアナコンダなどと形容され持て囃されていますが、
一般に飼育されているペットスネークの類とは役割が少々異なり、
ひょっとするとキャラクター的には熱帯魚との中間ぐらいに位置しているのかもしれません。
暮らしぶりは斬新なのですがこのジャンルに当てはまる種類の殆どがナミヘビであるが故に、
迫力と意外性に欠ける面がどうしても拭い切れず、 変な生き物を飼育したいとの欲求にいまいち応え切れない感があるのでしょう。
そこで今回ご紹介するのは名前だけなら最近有名になり始めているヤスリヘビ。
その名の通り皮膚の表面がヤスリのようにザラザラとしているのが最大の特徴で、
これは餌とする魚の体表に付いたヌルヌルを無効化するために発達した機能なのだとか。
ヤスリヘビ科と言うひとつの科をたったの三種のみで形成している点が猛烈に興奮させられる大切な要素であり、
それによって裏付けられた原始的な生物だけが持つ絶妙な味わいは、 ボアやパイソン、
或いは古代魚マニアにとって堪らない何かを感じさせてくれるはずです。
以前は初期状態の問題などで非常に扱い辛いヘビだったようですが、
最近では現地で繁殖されたCBが手に入るようになり出だしでつまづくことも無くなりました。
ベビーの頃は言葉に詰まってしまうほどの衝撃的な可愛らしさを誇り、 駄目だと分かっていても手に乗せて遊びたくなるほど魅力的なのですが、
頑張って育て上げると最大全長は実に一メートルを超え、 たぷんたぷんの体は最も太い部分で大人の足ぐらいに達するとのこと。
何処かで聞いたことのあるエピソードだと思ったらそれはきっとブラッドパイソンに纏わるお話でしょう、
近頃では大型個体を見かけなくなりましたので是非とも自らの手によって再現したい所です。
今回は背面のスポットが細かく明瞭なアラフラ風味の二匹をセレクトしました、 育て甲斐たっぷりのジャワヤスリを是非この機会に。