もはや幻のスッポンになりつつあった悪名高きドガニアが過去最高の着状態にて感動の再来日!
お肌のピチピチ感が本種だとは信じられない思わず初めましてと挨拶したくなる奇跡の産物、
ヒラタスッポンが入荷しました。 既に分かり切っていることですからあまり文字に起こしたくはありませんが、
その姿を見るなり如何にも食用ですと言い出さんばかりの荒れ果てた風貌がお似合いな、
とてもペットとして迎え入れられるような状態では無いことが当たり前だったアジアの銘スッポン。
一属一種のモノタイプであることは伊達では無く、 その名の通りセンターキールが殆ど盛り上がらないフラットなフォルムに、
甲羅全体の幅も狭く上から見ると細長い独特な形状を持ち、
ぷっくり膨れた大きな頭が可愛らしいことこの上ない素敵なキャラクターだとは分かっていながら、
誰がどう見ても健康であるとはお世辞にも言い難い荒んだ暮らしを送っていたことは重々承知の上で、
その魅力に取り憑かれ恐る恐る手を出してみるも惨敗するまでの時間を皆で競い合っているかのような、
本当に酷く虚しい思い出しか残っていないあまりにも切な過ぎるスッポンでしたが、
いよいよ誰も見向きもしなくなり遂に忘れ去られようとしていた矢先、
まさかこんなにフレッシュな掘り出し物に巡り合うことになるとは夢にも思いませんでした。
今回やって来たのは肌の表面にひとつの擦り傷も見られないどころか肌荒れすらも起こしていない、
今まで一度たりともお目にかかったことが無いほど最高のコンディションで到着したスモールサイズ。
ワイルドのスッポンを飼い始めるのにこれほどベストな大きさも考えられないでしょう、
大き過ぎれば皮膚の擦れが嫌でも気になりますし、 まだ小さ過ぎればそのまま萎んでしまうのではないかと言う
不安も過りますから、 出だしの体力と今後の環境に対する順応性を兼ね備えたこの絶妙なサイズに、
何と見事なセレクトをしてくれたのだろうと我ながら感心してしまいました。
色彩には現地での地域差が認められるらしく、 この個体はモノトーンに近いタイプのようで重厚な雰囲気が格好良いです。
細かなことは抜きにしても到着した瞬間から平然と人工飼料を食べていることが全てを物語る、
これを逃しては絶対に後悔するであろう最強の一匹です。