日本で今も音楽CDが売れ続けている背景には、
アイドルグループの音楽CDが良く売れるという事情があります。
他国にもアイドル文化はありますが、多くの場合10〜20代の男女の文化です。
これに対して、日本ではアイドルファンの年齢層が1桁代から高齢者まで幅広く、
男女ともに熱心なファンが数多くいます。アイドルグループのCDには、

特典DVD(ミュージックビデオ、メイキングビデオなどが入っている)や、
(初回限定盤に)握手会、ミニライブの参加券が入っている場合があり、
これが音楽CDを買う一つの魅力になっています。単に音楽を聴くだけでなく、
見て楽しむ、参加して楽しむことがCDを買う大きな魅力になっているのです。

 特に、AKBグループ(「AKB48」「SKE48」「NMB48」など)や
坂道シリーズ(「乃木坂46」「欅坂46」)では、
握手会やミニライブなどのイベントへの参加がCD購入の重要なインセンティブになっていると考えられます。

また、「AKB48」の場合、「選抜総選挙」の投票券もCD(シングル)に同梱されています。
そのため、同じシングルを数枚から数十枚以上購入するファンもおり、これが音楽CDの購入枚数を底上げしていると思われます。