私達たぶん大丈夫よね
フオークにストパーをかけながらサクライはいう
大丈夫じゃない ハゲってなにさ
ナイフに急に力をいれてサクライはいう
ここは24時間リーブ21
危ない頭皮を カツラで隠したなら
さっき ハゲ散らかした宿の名前でも
もう一度蒸し返そうか

サクライの頭皮は
めくるめく薄毛の中
サクライの頭皮は
良くなってるはずだよね

☎すると周りで聞いてる
ハゲトモのいないときはいつなのって美香はいう 
☎してもいつもハゲ散らして
君の髪のツヤコシをぼくにわけろよ
とサクライはいう
私もハゲが
オイラもハゲが
危ないことばを一緒にいっちゃおうよ
さっきハゲ散らかした宿の名前でも
もう一度蒸し返そうか

青の濃すぎるテレビのなかでは
まことしやかに桜井のハゲがテレビに映し出される
ぼくは見知らぬ人のハゲよりも
このハゲをバレないようにしてるサクライに
腹をたてる



桜井の頭皮が鏡みたいに
空の青をてらしてるよ

公園にすむ
鳥が桜井のハゲズラに巣をつくる

光とハゲと表もヅラ
なんの矛盾もなくハゲてるよ
私達もこんなハゲでいられたなら

だれをとおしてなにかをとおして
ハゲはバレていくでしょう
眠れずにいるサクカズにいま言えるのはそれだけ
加齢の猛威が崩れた夢が
思い出にかわったら
禿をすきに、もっとハゲに
なるからがんばらなくていいよ