あくる日僕は吐き気がして
目覚めた
彼女もひどく気分がわるいといいはじめた
それでぼくらは朝食をとらずに
浜辺を歩くことにした
そしてそこでその浜辺で
奇妙な情景に出会った
数え切れないほどの無数のヅラという髪の毛が
波打ち際に打ち上げられてたんだ

いつか子どもたちに
このヅラを伝えたい
どんなふうに人がカツラを
作ってきたのかを

ヅラを守りたい

ただ一つの

ヅラを守りたい

このハゲ野郎

愛を信じたい

ひとのこころの
 
ハゲを信じたい