草の名

人の知ってる草の名は、 私はちっとも知らないの。

人の知らない草の名を、 私はいくつも知ってるの。

それは私がつけたのよ、 好きな草には好きな名を。

人の知ってる草の名も、 どうせ誰かがつけたのよ。

ほんとの名まえをしってるは、 空のお日さまばかりなの。
だから私はよんでるの、 私ばかりでよんでるの。