未来から見れば、現実逃避という言葉は死語となるだろう。
この言葉は、高度成長期とセットで生まれたようなものだ。

現実にすべてがあるならば、そもそも逃避先などは存在しない。
逃避先があるってのは大問題だ。

そんな良いところがあるなら最初から解放しておけよ。
素朴にそう思わないかい?
また逃避しなければなない窮屈な箱などは、
もともと牢獄なのだから、破壊すべきなのだ。

つまり現実社会のガス抜き場所はたくさんつくっておくことで、
現実社会というファンタージーは維持しやすくなるのだ。
ガス抜きを創らず、禁欲主義で突っ走り続けるかぎり、
世界平和は程遠いね。だれがやってるのか?といえば、
これは大衆思想なのだ。