>有ることを示すには1件でもあればそれで十分だが、
>無いことを示すには少なくとも数万ぐらいを調べたうえで結論が出るわけだが?

典型的な《悪魔の証明》と言う幼稚極まる詭弁中の詭弁だな。
また、提示されたソースも読まずに条件反射で反論している事が丸わかりだ。

著者は《存在しないことの証明》が極めて難しく《悪魔の証明》であることをご承知して、
以下のような複数の調査により解明している。(>>677のリンクサイト参照)

存在しないことの証明:Alvarez-Buylla は復旦大学の Zhengang Yang研究室を訪問した際に、
保存状態がよかったヒト脳の海馬において新生神経細胞を発見できなかったことが、
Nature論文の結論への最初の兆候となった。

しかし、「無いことの証明」は本質的に困難であり、また、技術的にも新生神経細胞の
有無を判定することは簡単ではない。例えば、新生神経細胞のマーカとなるタンパク質の
有無を判定する技術は存在するが、オートプシー由来の組織を解析する場合は死亡時
から測定までの間にマーカが分解される可能性や、他の細胞に誘導される可能性など、
すべて確認していくことが必要になる。

そこで、研究チームは、神経細胞の各タイプに対応する複数のマーカを併用し、また、
高分解能な光学顕微鏡と電子顕微鏡で神経細胞の形態を緻密に観察し、加えて、
海馬の遺伝子発現パターンから新生細胞に関与する遺伝子の存在についても分析した。
その結果、成人脳海馬の歯状回 (dentate gyrus: DG)領域において、新生神経細胞や
新生神経細胞に向けて分裂する幹細胞の存在を示唆する証拠を見出すことが
できなかったが、一方で、胎児の海馬においては同様の手法で多数の新生神経細胞を
確認することができた。

(つづく)