──乃木坂46を卒業したのが2019年3月でした。1年近く経って、仕事への取り組み方に変化はありますか?

衛藤 自分に優しくなりました。
グループにいると、どうしても誰かと比べてしまうので、自分に厳しくしないと頑張れませんでした。
入った当初は特にですが、強くいなきゃいけないと思っていました。
卒業後は時間をゆったり取れるようになったので、「おっとりしたね」と言われるようになりました。
環境によって人は変わるということを実感しています。

──常に気を張ってもいたでしょうし。

衛藤 そうですね。
以前は自分にも厳しくしていた分、人に対しても厳しくなってしまう時がありました。
そのつもりはなかったけど、結果としてそうなっていました。
でも、卒業後は、自分を労わってあげられる人が他人にも優しくしてあげられるんだな……
なんて、空を見上げながら考えています(笑)。
ここ何年か、空なんて見たこともなかったし、地面を見ればアリが歩いている。
そんなことにも気づけませんでした。
でも、それは当時の自分が前だけ見ていたからなんですよね。
上や下を見る余裕がなかったのかもしれません。
朝、パンを焼いて、コーヒーを飲んで……という時間の幸せを今は改めて感じています。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200127-00003484-entame-ent