0019君の名は(東京都) (ワッチョイ ff6e-uxDf)
2021/12/21(火) 01:21:26.58ID:/lP8GyDt0「驚いたよ」
「はい、あの、ビックリしすぎて、何が何だか…」
黒見明香は動揺してもう訳が分からなくなっている。
そんな黒見のそばに山下美月が微笑を浮かべたまま歩み寄る。
「あの子が…」
「あ、あ、あのさくらちゃんが」
「私より先に殺しちゃうなんて」
「そ、そ、そうですよね山下さんより先にころしちゃ…ころ…え?」
ブワッ。
突如、山下美月の左手から漆黒の闇が膨れ上がる。
「っ!!!!」
黒見明香の反応は速かった。
魔法「功夫」。功夫の達人の如く身体能力が跳ね上がる。
バク宙2回で闇を逃れた。と思ったが着地の所で謎の引力に足をとられた。
「いや!いやーーー!!!」
あらがえない。漆黒の闇が瞬く間に黒見明香を体ごと吸い込んでしまった。
これが恐怖の魔法「闇」。チリ1つ残さぬブラックホール。
「ごめんね。黒見ちゃん。でもさくらちゃんがやる気みたいだから」
山下美月は微笑を浮かべたまま、また静かに坂を下り出す。
(私も、殺る気になっちゃった)