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 参議院東京選挙区に無所属で立候補している作家の乙武洋匡氏(46)が6日、都内で追加の緊急政策を発表した。残り4日となった選挙戦について「手応えを感じている」としながら、それが「(マスコミ各社の)情勢調査とはかみあっていない」と難しさもにじませた。

 乙武氏は5月19日の出馬表明時には「あきらめなくていい社会を実現したい」と意欲を語り、公示前の6月19日に5つの「あきらめない」(育てる、福祉、経済、東京、多様性)を掲げた政策を発表していた。

 追加で発表した緊急政策は、(1)電気代・携帯料金の1年無償化、(2)子どもに年間100万円支給、(3)福祉・デジタル・グリーンで賃金400万人を100万人創出の3つ。いずれも選挙戦の中で寄せられた声を集約したとし、「実現不可能なものではない」と語った。

 一方で「泡沫(ほうまつ)候補であるという思いで最後まで戦うのであれば、(政策を)1ミリも修正することはなかった」「自分がやりたいことだけでは(投票の)選択肢になってこない」とも吐露。マイノリティ支援を訴えてきたが、選挙戦を通して「マジョリティの方の困っている声は無視していいのか、葛藤(かっとう)が大きかった」と思いを明かした。

 乙武氏は2016年の参院選に自民党公認で出馬を進めていたが、週刊誌に不倫問題を報じられ断念した経緯もある。今回あらためて立候補したことを、ネット上などでは非難する向きもあるが、「想定していたより少ない印象」とした上で、そうした声も真摯(しんし)に受け止める姿勢を示した。

 参院選東京選挙区は改選数6人に対して34人が立候補している。投開票日は7月10日。
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