従来から日系社会には自民党支持者が多かった。だが、今回の参院選では不思議なことに新しく生まれたばかりの参政党に鞍替えする人が続出しているようだ。保守王国に激震が走っている。

 「日本がどうかなってしまう。そんな不安がよぎって、居ても立ってもいられません。日本の知人らに電話して、ぜひ参政党の街頭演説のユーチューブを見てほしいとお願いしています」。サンパウロ市在住の高松高松玖枝さん(80歳、香川県出身)は、誰に頼まれたわけでもないのに、地球の反対側からひそかに選挙運動を手伝っている。

 もちろん、在サンパウロ総領事館で在外投票を済ませ、「参政党候補に投票しました」と明言する。2005年に在外選挙が開始されて以来、「1回も欠かしたことがない」。

 保守を自認しており、もともとは自民党にずっと入れてきた。「先の総裁選挙で高市早苗が当選していたら救いがあった。今の内閣には期待ができない。その点、参政党の候補の街頭演説をユーチューブで見て、この人たちは本当に日本のことを心配している。今立ち上がらなければという意気込み、緊迫感を感じた。特に神谷そうへいさんの演説には胸にグッと来るものを感じた。ぜひ議席を取ってもらいたい」と強調する

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