時計2022/7/10 08:30神戸新聞NEXT

 陸上の世界選手権は15日、米オレゴン州で開幕する。2024年パリ五輪を目指す精鋭たちが覇を競う舞台には、兵庫ゆかりの選手も8人が名乗りを上げた。期待と誇りを胸に、勝負の時を待っている。

 雌伏の時を経て、男子やり投げのディーン元気(ミズノ、市尼崎高出身)が国際舞台に戻ってくる。「悔しい思いをしながら気がついたら10年。勝負できる自信があったからここまで戻ってこられた」と力を込める。

 今季は安定して80メートル超えの投てきを連発してきた。参加標準記録の85メートル00は突破できなかったが、世界ランキングで出場権を手に。指導する田内健二コーチはディーンの成長を「大人になった」と表現する。

 ロンドン五輪で右脇腹を痛めたことをきっかけにけがを繰り返し、長く低迷。17年は所属先のミズノに相談し、思い切って休養した。ここでけがが癒えたことで徐々に調子は上向き、20年には84メートル05をマークするなど復活を印象づけた。

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