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昨年11月に大阪府大阪狭山市のスーパー「コノミヤ狭山店」に乗用車が突っ込み通行人ら3人が死傷した事故で、大阪府警黒山署は15日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、同市大野台の無職男(90)を大阪地検堺支部に書類送検した。男は「慌ててブレーキとアクセルを踏み間違えた」と容疑を認めているという。

同署によると、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。同署は事故当日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で男を現行犯逮捕したが、高齢などを理由に勾留が認められず、以降は任意で捜査していた。

書類送検容疑は昨年11月17日午後0時10分ごろ、同市大野台の路上やスーパー敷地内で急発進を繰り返し、スーパーの壁に衝突。その際に近くにいた同市の岡田博行さん=当時(87)=を巻き込んで死亡させたほか、男の妻(91)ら女性2人に重傷を負わせたとしている。

妻は脳挫傷などの大けがで現在も意識が戻っておらず、もう一人の女性(78)も呼吸障害などの後遺症があるという。

同署によると、男は買い物に来た妻を車で送り、スーパー近くの路上で停車中だった。妻が戻ってきた際に運転席でトランクを開ける操作をしたが、足がブレーキペダルから外れて車がゆっくりと前進。誤ってアクセルペダルを踏んで急発進し、さらに操作ミスを2度繰り返したという。