リシ・スーナク前財務相

イギリス与党・保守党の党首選で14日、2回目の投票があり、1回目に続きリシ・スーナク前財務相が1位になった。これで残る候補は5人となった。2人に絞られた後の決選投票は保守党員全員で行われ、自動的にイギリス首相になる新党首は9月5日に発表される。

保守党下院議員による2回目投票でスーナク氏は101票を獲得。ペニー・モーダント通商政策担当相が83票で2位、リズ・トラス外相が64票で3位だった。

スエラ・ブレイヴァーマン法務長官は27票で獲得票が最も少なく、次の投票へ進めないことになった。

敗退を受けてブレイヴァーマン氏は、トラス外相の支持を公表した。BBCの取材では、ブレイヴァーマン氏に投票した保守党下院議員27人のほとんどが、同様にトラス外相に投票する見通し。ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)担当相だったスティーヴ・ベイカー氏も、トラス外相を支持している。

得票49票で4位のケミ・ベイドノック前レベリング・アップ(標準化)担当相と、32票で5位のトム・トゥーゲンハート下院外交委員長は、党首選に残る意向を示している。