新型コロナウイルスワクチンの4回目接種について、厚生労働省は15日、6月末までに実施対象となった高齢者施設のうち、接種を終えたのは21%だったと発表した。7月に対象となる施設のうち、月内に接種を終える予定の施設も56%にとどまり、追加接種の出足は低調だ。「第7波」で感染が急増しており、厚労省は早期の接種を呼びかけている。

【データで見るコロナワクチン】日本の接種状況は? 都道府県の状況も一目でわかる
 高齢者施設における4回目接種の実態調査は初めて。施設には重症化しやすい高齢者が集まり、クラスター(感染者集団)が発生すれば地域医療への影響も大きい。

 4回目接種は、3回目接種から5カ月が経った60歳以上の人や18歳以上の基礎疾患がある人が主な対象。

 厚労省によると、昨年12月~今年1月に3回目接種を終えた8058施設のうち、6月末までに接種を終えたのは21%(1726施設)だった。

 全国の自治体に依頼した調査には、計5万1524施設について回答があった