「夜回り先生」として知られる教育評論家の水谷修氏が15日、性交を迫ったかのように参院選の街頭演説で発言されたのは名誉毀損(きそん)に当たるとして、東京選挙区に参政党から立候補し落選した河西泉緒氏に330万円の損害賠償などを求め東京地裁に提訴した。河西氏は取材に「『夜回り先生』は別の人物を指していた。水谷さんとは面識はない」と話した。

訴状によると、河西氏は6月21日の街頭演説で「夜回り先生」が河西氏を押し倒し、性交しようとして逮捕されたと発言。演説の動画は、動画投稿サイト「ユーチューブ」に参政党が設けたチャンネルで公開されるなどした。

水谷氏側は、演説の内容は「社会の信頼を根こそぎ損なう」と主張。青少年を保護する活動などへの支援を失う危険があり、被害は甚大と訴えている。