2022年7月12日 19時30分

 国際政治学者で国連大学副学長などを務め、国際人権NGO・反差別国際運動(IMADR)日本委員会理事長を務めるなど、人権問題に情熱を注いだ武者小路公秀(むしゃこうじ・きんひで)さんが5月23日に死去した。国連大学が発表した。92歳だった。

 1929年、ベルギー・ブリュッセル生まれ。父は外交官で、幼少期は欧州で過ごした。学習院大政経学部を卒業し、パリや米国でも学んだ。作家の武者小路実篤(さねあつ)は叔父にあたる。

 学習院大、上智大などの教授、国連大学副学長、大阪経済法科大アジア太平洋研究センター所長、大阪国際平和センター(ピースおおさか)会長、アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)会長なども歴任した。