2022年09月26日

 新型コロナは世界にさまざまな影響を与えたが、ひときわ奇妙なものとして、通常よりも思春期が早まった女子が急増したというものがある。

 通常よりも2~3年程度早まる「思春期早発症」は、新型コロナウイルスと関連性が思われていたが、実はそうではない可能性があるという。

 新たに浮上した容疑者はスマホだ。

 日本小児内分泌学会によると、思春期とは、こどもが成長しおとなになっていく過程で、心身ともに変化する時期のことだ。通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃よりはっきり女の子らしさ、男の子らしさが現れる(ただし個人差あり)。

 だが、それより2~3年程度、思春期が早く始まってしまうのが「思春期早発症」だという。

 奇妙なことに新型コロナが世界的に流行してから、世界的に女子の思春期早発症が急増したそうだ。たとえばトルコでは、2019年4月から2020年3月にかけて、女子の思春期早発症が倍増している。

 その基準が世界各国によってまちまちなので、どのくらいの女子が思春期早発症なのか一概に言うことはできない。

 また今のところ、思春期早発症の正確な原因は不明だ、病気が関係するものを除けば、前触れもなく突然起きるため、はっきりとした原因が突き止められないという。

 だが思春期早発症の急増が新型コロナのパンデミック(世界的流行)と重なったことから、ウイルスが関係しているという説や、新型コロナの恐怖によるという心理的な原因説まで、さまざまな憶測が流れた。
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