中国人に対する差別的な発言をしたとして、泉南市議会で謝罪などを求める決議を受けた添田詩織市議(33)が、議会の広報誌に決議内容を掲載しないよう求めた仮処分の申し立てについて、大阪地裁(井上直哉裁判長)は26日、却下する決定を出した。添田氏側が明らかにした。

 決定では、広報誌に掲載される予定の内容は真実であるとした上で、公益目的がある広報誌への掲載により「著しく回復困難な損害を被るおそれがあるとはいえない」と認定した。添田氏の代理人弁護士は「今後、訴訟を検討する」とのコメントを出した。

 添田氏は7月の市議会定例会の一般質問で、市が採用している国際交流員について言及し、「市民目線でいえば、中国籍の方が就くのは大丈夫か、ありえへん、怖いという声がある」と述べた。(森下裕介)

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